事務所コラム
「学生街の喫茶店」
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- 三平代表コラム
2024年11月1日
1970年代の初めに、フォークソングが若者たちを中心に大流行していた。
多くの名曲がその時代の学生たちの心を揺さぶり、青春そのものだった。
そんな時代の一曲に、ガロというグループの「学生街の喫茶店」という曲がある。
高校生の頃、このグループは、自宅に近い江古田のライブハウスに定期的に出演していた。
当時の江古田駅周辺は、まさに学生の街だった。
そんな街には、個性豊かで素敵な喫茶店もあって、学生時代にはいくつかのお店に通ったこともあり、思いで深い曲となっている。
筆者が大学生生活を送っていた70年代後半は、学内はもとよりお茶の水、神保町の街にも学生運動の爪痕が多く残っていた。
ともすれば、退廃的な気持ちに陥りそうになる学生たちを温かく迎え入れてくれる喫茶店や定食屋さんは、心のオアシスでもあった気がする。
明治大学は、文系の3年、4年が駿河台校舎ということで、お茶の水、神保町エリアで学生生活を謳歌したものである。
当時は今よりもずっと多くの学生が、この街にはあふれていた。
そして、現代と70年代の学生街との大きな違いは、そこに集まる学生数だけではなく、圧倒的に地方出身の学生が多かったということだ。
当時の学生は皆、お金がなくて、いつも腹をすかせていた。
そんな学生たちに、腹一杯ご飯を食べさせてくれる喫茶店のマスター、ママさんたちも多くいた。
当時を思い起こすと、今でも感謝の気持ちと懐かしさで胸がいっぱいになる。
少しノスタルジックな話になってしまったようだが、今でも大学を中心として多くの学生が集う街が大好きだ。
そして、数は減ってしまったが、何時間いても嫌な顔をされず、優しく接してくれる喫茶店、腹一杯食べさせてくれる定食屋さんがあるこの街が大好きだ。
この街で仕事をして、疲れたら喫茶店に行って珈琲を飲みながら頭を休めて、腹が減ったら定食屋でめしを食いに行く。
生姜焼き定食、カツ丼、カツカレーもいいかな。
それが自分のささやかな夢である。
11月となってイベントごとも多くなり慌ただしさが増してくる時期です。
皆様、くれぐれも体調管理にご留意頂き、元気にお過ごしください。
今月もどうか宜しくお願い申し上げます。