事務所コラム
三平和男コラム「学会の季節」
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2023年6月1日
例年だと6月は学会の多い月だが、コロナ禍においては、オンラインまたはハイブリッドでの開催を余儀なくされてきた。しかし、今年は多くの会員が待ち望んでいた従来通りの形式での開催に戻して実施する学会が多いようである。年に一度の全国大会は、学会の最大イベントであり、直接、顔を合わせての議論や意見交換を通して、会員同士の懇親の機会を持てるのが、学会の最大の魅力ではないかと思う。
学会に参加するのは大学の先生などの研究者だけではない。私のような社会保険労務士や弁護士、医療・福祉関係の専門家、実務者も多く会員となっている学会も珍しくない。研究者だけでなく実務家とも幅広く交流できるのは、とても新鮮で楽しいものである。
私は、社会政策学会、労務理論学会と二つの学会の会員になっている。労務理論学会は社会保険労務士も多く会員となっていることから、理事の中に社会保険労務士が1名入ることが慣例となっていて、現在は私が理事を務めている。今年の労務理論学会全国大会は、沖縄大学で6月23日から25日に開催される予定だ。労務理論学会は、社会保険労務士の会員が多いことから、社労士セッションのプログラムも組まれていて、毎回、数名の社労士が研究報告をしている。実務家らしく、中小企業の事例を踏まえたアカデミックな報告は、研究者たちの興味関心も高く、報告後の質問や意見も多く有意義なプログラムとなっている。
私は、今年も社労士セッションのコーディネーター、司会という役目を担うことになっていて、責任重大である。今年の大会実行委員長である沖縄大学の島袋教授は、彼が明治大学の大学院博士後期課程に在学していた時に社労士会の調査研究活動のお手伝いをして頂いたことから知り合った。その後、私が10年ほど前に社会人大学院として明治大学大学院経営学研究科で学んだ際に、修士論文の指導をして頂いたという深いご縁のある先生だ。
今年の労務理論学会には、大学院で共に学んだ社労士の仲間も数多く参加されるので、久しぶりにお会いできることを楽しみにしている。そして、沖縄の青空の下で大いに語り合い学会を盛り上げたいと思うところである。
今月もどうぞ宜しくお願い致します。