事務所コラム
三平和男コラム「現代の若者について考える」
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2019年8月1日
2年ほど前まで、4年間社労士会の研修委員長を務めていた関係で、今でも何人かの大学の先生と懇意にして頂いています。
また今年から、労務理論学会の理事を拝命したことで、さらに大学の先生方とのお付き合いの輪は広がりました。そのような関係で、先生方から様々な依頼を受けることがあります。例えば、「社労士に関心を持つ学生が担当するゼミにいるので、会って話してくれ」というようなことです。先日も、社会保障法を専門としている先生から、そのような依頼を受けました。お会いする日程については、本人が日曜日しか都合がつかないということで、先生も恐縮していましたが、日曜日に弊事務所で会うことにおなりました。しかし、当の学生からは、事前に何の挨拶もなく、当日を迎えることとなりました。多少の戸惑いを覚えながらの初対面でしたが、現代の若者としては、当然と思うべきでしょうか。我が家にも同世代の娘がおり、礼儀正しいといえるほど社会性が身についているとは到底思えないので、ましてや、人様の子供にあれこれ偉そうに言うのは憚られるので、何も言いませんでした。
ところで、大学生が社労士に興味を持っていただくというのは嬉しいことであり、多くの若い人材が我々の業界に関心を持って、目指してもらえるのは喜ばしいことです。そのような思いから、社労士業界のこと、社労士の現状と将来の展望などについて話し、可能な限り疑問点など質問についても、なるべくわかりやすく答えたつもりです。
そこで感じたことは、彼ら彼女らが働き方改革ということもあり、働き方、働かせ方について、そして年金・医療・介護といった社会保障について強い関心を持っていることがよくわかりました。少子高齢化が進む中で、職業人生を歩んでいく若者にとって、しっかりと将来のビジョンを描き、職業を通して自己実現を図るという意識を感じ、頼もしささえ感じました。これからの時代を担う彼らが、少しでも希望を見出せるような社会にしていかなければいけないという責任を改めて感じたところです。