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三平和男コラム「立春を迎えて」
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2018年1月31日
「立春」を迎えると、暦の上では大寒が明けて厳しい寒さも徐々に和らぎ、春の気配を感じられるころとされています。しかし、暦の上では春といっても実際には一年で最も寒い時期です。受験シーズンでもあるこの時期、雪の中を試験会場に向かう受験生の姿がテレビに映し出され、寒さを強く印象付けられる思いがあります。
立春の前日の行事である節分では、家中の戸を開け放ち邪鬼を追い払うように「鬼は外、福は内」と豆をまきます。毎年節分が近づくと、二女の桜子が小学校一年生の時に書いた作文を思い出します。それは「鬼さんは、悪いものを持って行ってくれます。そして、代わりに春を連れてきてくれます。」という一節です。何とも子供らしい感性に満ち溢れ、大人の心にぬくもりのある春を呼び込んでくれるような気持ちにしてくれます。
ところで、最近の新しい風習ですが、節分の日に「恵方巻き」を食べるということがあります。スーパーや、コンビニなどでも売られていることからも、一般的な習わしとして定着していることがわかります。その年の恵方(縁起の良い方角)に向かって、食べ終わるまで何もしゃべらず、切らずに一本食べきると、夢が叶い一年を無病息災で過ごせるといわれています。
今年は「働き方改革」元年ということで、現在、国会でも関連法案の審議が進んでいます。働き方改革は、一人ひとりの国民が仕事も家庭もゆとりをもって、生きがい・やりがいを実感でき、安心して充実した日々を送ることができる社会の実現にあると思います。そのためには、皆が温かい春のようなやさしい心をもって互いに思いやることができる社会であることが、何よりも大切であると感じています。「立春」とともに、一人ひとりの心に春がやってくることを心から願っています。